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マジックユーザー

  魔導を使う職業はマジックユーザークラスに含まれ、彼らはしばしば「MU」とも呼ばれます。
  特別な障碍を持たない人間ならば、才能の違いこそあれ生まれながらにして魔導の能力を備えています。 そして、それほど優れた魔導の才能を持たなくても、努力と経験とちょっとした道具の力を借りることで 非常に強力な魔導を(時には一撃で国を滅ぼすほどの強力な魔導を)使えるようになるのです。

  一口に「努力」と言ってもいろいろな形が存在します。ある人は本を読んで独学するでしょうし、 ある人はより強力な魔導を身につけるために人跡未踏の古代遺跡に足を踏み入れるかもしれません。 しかし、魔導を志すならば(あるいは親が強要したとしても)普通は「魔導学校」という 魔導を教育・研究する専門の機関の助けを借りることとなるでしょう。

『魔導学校』とその周辺事情
  一番オーソドックスな魔導学校(地域によっては「魔導学院」ともいいます)は、大きく分けて、 年齢別に初等魔導学校・中等魔導学校・高等魔導学校の3つに分けられています。 (現代日本でいえばおおよそ小学校・中学+高校・大学+大学院に相当すると考えてくださって結構です。)

  「初等魔導学校」では、半分は教養としての読書・語学・自然科学の学習と体育科目で、 残りの時間で基本的な魔導の唱え方を学びます。 教養科目の内容は私たち現代人が大学で学ぶ程度のものだと思って差し支えないでしょう。 (そしてその講義内容を子供たちがほとんど理解していないという点も現代の大学生と似ています。) 魔導科目においては、自分で選んだ魔導科(「液体操作魔導科」「飛行魔導科」...etc.)に所属し、 その科が提供する講義を受けることになります。しかし、この時点ではまだ発動体は使わせてもらえません。
  年齢については、普通入学する年齢に下限はありません。しかし、幼い内から経験を積ませるため、 8歳までには子供を初等魔導学校に入れるのが親の間では常識となっているようです。 逆に上限はハッキリしていて、数えで14歳を過ぎると追い出されてしまうのが普通です。 これは14歳までに多少なりとも魔導が使えるようにならなければ、その後魔導を使えるようになる 可能性は極めて低く(あり得ないといってもいいかもしれません)、それ以上やっても無駄である と考えられているからです。

  初等魔導学校の卒業試験に合格し、難しい進学試験を突破すれば「中等魔導学校」への道が開けます。 もちろん初等部時代に才能が認められればどんなに若くても入学を認められますが、8割以上の学生は 15歳で、1割程度が16歳で入学することになります。また、初等魔導学校とは違い年齢の上限はありません。 一応19歳までには高等部に進学する決まりにはなってますが、留年願いに「一身上の都合」と一筆すれば、 何年でも、体力と気力とお金の続く限り中等部ライフをエンジョイすることができます。 学習は所属する魔導科の提供する魔導科目が9割以上を占め、制限はありますがようやく発動体も貸し出されます。 ここまでくると名実共に魔導師の卵として認められるわけです。

  しかし、初等部から順調に中等部に上がれる人ばかりではありません。 中には魔導の能力は十分認められたにも関わらず、補講と再試験を駆使しても単位修得が間に合わなかったり、 運悪く卒業試験や進学試験の問題を事前に入手できなかったなどの理由で、中等部への進学が認められない 学生も、残念ながら数%程度存在します。その場合、救済策として「中等部予科」などへの入学が 認められます(場合によっては「中等部語学スクール」であったり「中等部ヨットスクール」であったりします)。 一年間教養科目のみをみっちり学習することになります。また、最後の一ヶ月をかけてその年の初等部卒業試験と 中等部進学試験に出題される入試問題を講義するので、予科からの中等部合格率は例年100%となっています。

  中等魔導学校の卒業試験と高等魔導学校の進学試験に合格すると、いよいよ「高等魔導学校」で学ぶことになります。 この卒業試験と進学試験は難問珍問奇問のオンパレードですが、例年受験者の合格率は100%、 平均点は90点以上となっています。(中等部の学生はとても優秀な人ばかりなのです。)
  高等部の講義カリキュラムは所属する魔導科の先生に一任されるため、内容は様々です。 ある先生はひたすら古文書の解読をさせ、ある先生は新魔導研究の手伝いをさせ、 ある先生は入学から卒業までの4年間を冒険旅行に充てたりもします。 しかし、高等魔導学校では「学生」というよりもむしろ「弟子」の扱いを受けるため、 発動体も自由に使うことができますし、世間でも「魔導師」を名乗ることが許されるので、 こうした一見無茶なカリキュラムもむしろ一人前の証なのです。
  高等魔導学校では、卒業も所属する魔導科の先生に一任されます。しかし、優秀な学生の卒業を認めず、 自分の手許から手放そうとしない困った先生も一部存在したため、「30歳までには卒業させよう」 と教授会で紳士協定が結ばれました。ちなみに現在、学生が一年間でとる歳は成績の三乗に比例しています。

【以下工事中】

《MagicUser》
ヒットポイント クラスレベル×1d4+肉体基本値
能力値修正 魔力度+1以上、知力度+1以上、ほか自由
魔導 好きな魔導を1つ
特殊技能 魔導語読解、魔導語記録、古体魔導語読解、古体魔導語記録、小魔術
備考