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クレリック

  神官、巫女、預言者……善悪を問わず“神”と名のつくものに関係する職業は全てクレリッククラスに含まれます。
  クレリッククラスを選んだ場合、「信仰」が重要となります。だからこれについては少しだけ示しておきましょう。

 

天使信仰

  この世界に住む普通の人は森羅万象をつかさどるあまたの天使たちを信仰しています。いえ、ひょっとしたら「信仰」という言葉はそぐわないかもしれません。別に崇拝などをしている訳ではなくて、単に「天使たちをありがたがってる」だけですから(笑)
  ちょうど「八百万の神」や「氏神信仰」と似ているかもしれません。この世界の人たちは、願い事があると天使にお祈りをします。苦しい時は天使頼みをします。雷が落ちると「雷の天使(例えば『ラミエル』)が近くを通ってる。」と言います。
  だから、同じクレリッククラスのキャラクターでも『巫女』などの場合は、宗教的役割よりもむしろ人々の願いを天使に伝える役割の方が大きくなります。

 

原始的な多神教

  とは言っても、この世界にももっとちゃんとした(?)宗教も存在します。
  まず、天使信仰が発展して「多神教」的な宗教が生まれました。原始的な宗教なので名前もついていません。どちらかというと町や村の寄合いの様なもので、何か事が起こると集会場の集まってみんなで祈りをささげるといったものでした。
  この様な席では『巫女』『預言者』が重要な役割を果たします。

 

一神教とエロヒム

  更に発展すると「天使たちはたくさんいるように見えるが、ひょっとして本当は一人の神なのではないか?」という事が言われ始めます。この神はもともとが「天使たち」なので『エロヒム(神々)』と名づけられました。こうして一神教が誕生する事となります。
  「一神教」というのは、どうやらかなりの求心力を持っているらしく、瞬く間に宗教の本流にまでのし上がる事となりました。
  しかし、ここで忘れていけないのは、たとえ「一神教」のエロヒムを信仰していても、一般の人々の中には根強く『天使信仰』が残ったことです。

 

一神教の変化と民衆の信仰

  だから自然にこの「エロヒム一神教」と「天使信仰」が結びついて、エロヒムを『最高神』とする多神教や、「唯一神エロヒムが天使たちを従える」というかたちの一神教が生まれる事となりました。
  まあ実際のところは、なんだかんだ言ってみたところで、民衆の心の中では「エロヒム一神教」と「天使信仰」が別個の者として都合よく信仰されていたみたいですが(笑)

 

  クレリッククラスの方は、以上の信仰形態の内からお好きなものを選んでください。
  ……といっても、これらは飽く迄「一般論」に過ぎませんから、自分なりの宗教感でも一向に差し支えありません。

《Cleric》
ヒットポイント クラスレベル×1d6+肉体基本値
能力値修正 知力度+1以上、魅力度+1以上、ほか自由
魔導
特殊技能 ターンアンデッド・アニメイトデッド・ブレス・カース・神学、古典、考古学
備考